スピーディでテンポが良い!俳優同士が真剣に
やりとりしつつ笑えるところはしっかり笑える。
観ていてダレない良質コメディ。父親は誰だ?
人物の描き分けがとても粋。脇役一人一人までがしっかり演出されて、活き活き。
スピーディでテンポがよく、コメディ要素もふんだんに。しかしストーリーラインの緊張の糸がしっかりし、観ていてダレません。俳優同士のやりとりが真剣な分、笑えるところはしっかり笑える。
コメディ作品での活躍が光るチ・ヒョヌさん。大勢に向かって演説するシーンは、この人に似合いますね。はっきりした売りを持っているスターです。悪く言えば、どのドラマを観てもあまり変化ないのですけど、このドラマにおいては、父親を捜すというはっきりした目的に向かっていて、真剣な表情も多く、好感が持てます。イ・ボヨン演じるクセのある財閥娘と、一進一退。
そのイ・ボヨン、しょっちゅう眉間にしわを寄せるへそ曲がりな倹約家の財閥娘に扮し、しっかりとこのドラマの芯になっており、安心して見ていられます。やっぱりいい女優さん!
この作品でものすごく輝いている方を二人。まずはイ・シヨン。コンプレックスを持つ人物を演じるときがまさに俳優の腕の見せ所!ストレスを受けると食べずにはいられない、全身を整形した華麗なセレブ役で、ケーキをもしゃもしゃ、小気味の良い、実にやりたい放題!回想シーンの母親役まで演じてる。この年のKBS新人賞とりましたね。
もう一人私のお気に入りなのがブルドッグ役のパク・チョルミン。3枚目のキザな言い回しでとぼけた事を真顔でづらづら言ってのける、いい俳優です。少し違うけど、私は渥美清さんを思い出します。他に「ベートーベンウィルス」や「アテナ:戦争の女神」などにも出演しています。