突然訪れた愛を通して、二人は本当の自分を
見つめなおす。周囲には歓迎されずも、真直ぐ
な愛。善徳女王イ・ヨウォンの出世作であり、
共演陣の名演が支える、人の奥底に迫る名作。
この作品、静かな名作なので、少し地味に感じられるかもしれません。でも、私はとても印象に残った作品だったので、Reviewしました。
家庭を持つ年配の男性が、20代の女性と恋に落ちてゆく、いわゆる不倫を描いたドラマです。なので、家族でアットホームに観るものではないかも。レンタル店で勤めていた頃、常連のお客様に勧めたのですが、「家内と一緒に観るのが気まずい」とおっしゃっていました。なるほど・・・言われてみれば。
しかし一つ一つの描写は、えげつないものはなく、とても上品です。むしろ、心理描写が多く、深い。もしこんな状況になったらあなたならどうする?そんな問いかけが聞こえてきそうなほど、質が高い作品。
イ・ヨウォンは2001年に、映画「子猫をお願い」とドラマ「青い霧」で大いに注目され、いわゆる出世作になりました。2年後に結婚を発表し、2005年の「ファッション 70s」まで休養する事になります。
この当時の輝きは、なるほど、と思えるほどの自然な魅力を発揮しています。
そして、しっかりと物語を支えているのが、中心である夫婦に扮するイ・ギョンヨンとキム・ミスク。
イ・ギョンヨンは素晴らしい俳優であるにも関わらず、ある不祥事(あえてここでは書きませんが)の影響が尾を引き、第一線に復帰できないでいる方です。「ホジュン」のファン・スジョンさんもそうですが、韓国では一度マイナスイメージがつくと、復帰が非常に厳しくなるようです。すでに法的につぐないは果たしたはずなのに、非常にもったいないほどの名優です。
そしてキム・ミスクは「華麗なる遺産」でSBSの演技賞に輝いたのも記憶に新しい、名女優ですね。