まさに権力闘争に明け暮れる王室の内幕を
描くドラマ。捏造、冤罪、そして拷問による
自白がまかりとおってしまうって、どうなの?
しかしながら淡々と語られてゆく手法、そして
俳優さんの演技は文句なく素晴らしい。
「薯童謡」「朱蒙」などとは対照的に、民衆心理の描写などほとんどない。捏造、冤罪、そして拷問による自白、これらが正当化されてしまう展開。これらがもし事実(歴史書からの引用が良く出てきます)だとしても、私は見ていてあまり良い気分にはなりませんでした。
現在の韓国歴史劇はこういう力押し、勝てば官軍的傾向は少ない。やはり、悪事を働いた者には相応の結末が用意されるべきだと思う。
製作は1998~2000年で、この時期の韓国の製作側の姿勢というか作り方の風潮がうかがえます。良い悪いと言うよりは、そういう時代だったのだなと思います。
ただ、Reviewにあげるからには、好きだ、と思えたところがたくさんあるわけで。落ち着いた雰囲気で淡々と綴られてゆく手法は、魅力があります。それから俳優さんの演技は本当に素晴らしいので、是非注目下さい!序盤はイム・ドンジン、チョン・テウに引き込まれ、後半の主役はチェ・シラさん。
(イム・ドンジン、チェ・シラはPersonへ)
このドラマの後半部分を描いているのが「王と私」。題名も似ていますね。