男3人に旅芸人の娘一人が加わり
奴婢に落ちた男の復讐の火縄銃が
テギルを狙う。注目の第3話!
主役テギルも含め登場人物の多くは公儀ではない、もしくは外れてしまった者たち。つまり、視点が階級社会の底辺層にあります。「腐った世の中だ、ひっくり返ってしまえ」的な台詞が印象的。
題名どおり、奴婢(奴隷)制度の非人間性への批判の眼。そんな間違った世の無常さ、生き抜く厳しさ、人物の死に様が描かれてゆく。斬られればどんな人間でもあっさり死ぬもの、という緊張感を随所に感じます。
技術面で言うと、韓国ドラマ初の高性能カメラ「レッドアイ」を使って撮影され、映像が段違いで綺麗。
驚いたのは、重症障害者の人物を、それもかなり重要な役で登場させていることです。従来より韓国ではタブー視され、悪く言えば忌み嫌われていた領域に思い切って踏み込んでいます。
そして、そんな作品が視聴者に受け入れられ、高視聴率を記録。
ちなみに、俳優を含めた製作陣はドラマアウォードでの賞金約1600万ウォンを障害者施設に寄付し、後日その施設を訪問しています。素晴らしいですね。
テギルの推奴師匠チョン・ジホを演じたソン・ドンイルは2009年の助演賞に輝きました。
それから推奴師一行に紅一点で加わる女の子に扮したキム・ハウンもとても目立っています。この人、同じクァク・ジョンファン監督作品の「漢城別曲-正」に出演した方です。